写真を撮りながら・・・レンズで見る形と色彩

海事博物館
アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ市

 

南カリフォルニアの海の町でもあるサンディエゴには、歴史的な船を集めた海事博物館がある。博物館といっても収集物はみな海に浮かんでいるが、 昔からの港町にはふさわしい展示物だ。


 

スター・オブ・インディア号   

のスター・オブ・インディア号は文字通り博物館のスターだ。そして実際に海洋航海が出来る世界で一番古い船であり、もう一つの特徴は、帆船でありながら鋼鉄船であることだ。 今はオートバイのロードレース「マン島ツアリスト・トロフィー(TT)レース」でも知られている、イギリスのマン島で1863年に造船された。おそらく船体が鋼鉄製であるためだろうが、140年以上経っても海洋航海が出来るほど堅牢である。 この船の建造時の船名は「ユーターピ」だったから、フィギュア・ヘッド(船首像)はもちろん音楽の女神・ユーターピ(エウテルペ)である。

船のフィギュア・ヘッド   スター・オブ・インディア号の右舷

 

 

HMS・サプライズ号   

HMS・サプライズ号は、ネルソン提督時代のイギリス・ロイアル・ネービー戦艦・サプライズ号の復元船だ。排水量500トンのこの船は1970年にイギリスで建造され、練習船として活躍し、2002年にさらに修復され映画「マスター・アンド・コマンダー」の舞台となった。 その後2004年からこの博物館の所有になった、形は古いが比較的新しい船だ。この船のフィギュア・ヘッド(船首像)は剣を持つ女神だ。正義の女神・シーミス(テミス)のようだがようだが良く分からない。 サプライズ号の前では、観光に訪れた子供と「太平洋の海賊」に扮した役者と、「海賊の仲間にならなおか」と掛け合いがあった。

サプライズ号のフィギュア・ヘッド   「太平洋の海賊」と子供の掛け合い

 

 

蒸気フェリー・バークレー号(後奥)と
蒸気ヨット・メディア号

気フェリー・バークレー号は1898年に建造され、60年にわたってサンフランシスコ湾でフェリーとして活躍した。 1906年のサンフランシスコ大地震の際は、非難する被災者の手足となって大活躍したという。現在は国と州の歴史記念物に指定され、この博物館にある。 広い船内には博物館事務所や図書館が収容され、多くのイベントも模様される。
蒸気ヨット・メディア号は1904年にイギリス貴族のレジャー・ヨットとして建造され、その後フランスやイギリス、ノルウェーの海軍で水深測量や観測船として使われた。 1973年にサンディエゴに来たが、まだクルーズに頻繁に借り出される人気の高い船である。


 

ソ連海軍・B-39攻撃潜水艦   

港サンディエゴを象徴するかのように不気味な潜水艦が加わった。2千トン以上もある、ソ連製ジーゼル発電推進の攻撃型潜水艦だ。 こんな潜水艦が冷戦時代の海を駆け巡っていたわけだ。1970年初期に建造されたこのB-39は、アメリカ海軍の捕虜になったわけではないが、海事博物館の所有となり「敵の軍港、サンディエゴ」に停泊している。 対岸には現役の原子力空母「ロナルド・レーガン」が停泊しているが、「仇敵相にらみ合う」図である。


 

インスピレーション・ホーンブロワー号   

上に停泊する博物館の船の周りには、各種の観光船が停泊する。双胴船に見えるこのインスピレーション・ホーンブロワー号も小型だがそんな船だ。 水上バイクを飛ばしてくる観客もいた。しかしこの時周囲を警戒していたコースト・ガードの小型ボートからは、しっかりと水上訪問者の顔写真を撮った。 一見平和な光景のその横には、厳しい現実がある。イェーメンのアーデン港で2000年に起った誘導ミサイル攻撃鑑・USSコール(DDG 67)への海上からのテロ攻撃は、アメリカ海軍のみならず全国民にショックを与えた教訓が厳然と生きているのだ。 世界は無差別テロの脅威に晒され、夏の観光シーズンにも目を光らせなければならない不幸な時代だ。

水上からの訪問者   コースト・ガードの警戒は厳しい

 
 
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