写真を撮りながら・・・レンズで見る形と色彩

カールスバッドの花畑
サンディエゴ郡、カールスバッド市

 

今年もまた綺麗な花が咲き始めた。カールスバッドにあるこの花畑はハイウェー5号からも見えるから、昔から名が知れている。海を見下ろす高台に広がるこのあたりは、息を呑むほどのインパクトがある。最近はコンドミニアムが建ったり、オフィス・ビルディングが建ったりとビジネス区域に組み込まれつつあるが、ひところは丘の向こうまで、見渡す限りの花畑だった。観光客も増えシーズン中の週末は駐車場もないほどだから、花畑に入るにも入場料を取るようになった。世の中は世知辛くなる一方だから、これもその範疇の出来事だろう。


 

遠くに海を望む満開の花畑

今盛んにその姿を競うのは、キンポウゲ(Giant Tecolote Ranunculus)だ。黄色、オレンジ、赤、白など色とりどりで、形もバラエティーに富んでいる。こんなキンポウゲの花が50エーカーもある農場に咲き誇るから、カリフォルニアの青空、海の青に対比して、息を呑む光景だ。名前は同じキンポウゲでも、日本の楚々としたキンポウゲ(Ranunculus Japonics)とは似ても似つかぬ、直径10cmもある巨大な、八重咲きの鮮やかな花だが、両方とも同科同属だ。

中には原種に近いと思う一重も混じる

撮影した4月10日は畑の半分だけが満開だったが、いずれ半月もたてば、星条旗のような模様になるだろう。チューリップ農園のように色別に育てているから、遠くから見ると鮮やかな縞模様になって、カラーシーツを敷いたようにも見える。中にはパステル・カラーのこんな色調に咲く種類もあが、原色の中に混った縞模様になると、結構いい感じになる。むしろ日本人好みとも云える Ranunculus Pastel だ。

 

オレンジ色と黄色の花壇の縞模様

このオレンジ色は、なんともいえずいい色相だ。暖かで元気の出る色だ。赤も黄も白もあるが、この Ranunculus Sunset が青空に映えて一番いい。

種類を交えた花壇

花の写真撮影は一見簡単そうに見えるが、実際撮ってみるとなかなか満足のゆくものが撮れない。どこをどう強調したいのかにもよるが、一般的には接近して撮るから、合焦点と被写界深度の関係が微妙だ。

ここでもヒスパニック系労働者は欠かせない

この農園は切花として出荷しているから、花の摘み取りが大仕事だ。土起こし、種まき(通常は球根)、肥料散布、水やり等はトラクターやタイマーで人手を掛けずにできるが、摘み取りだけは自動化が難しい。ヒスパニック系労働者の出番だ。

観光客はこんな車に乗る

こんなに広いと一回りするだけでも大変だ。この農園では、このウェブサイトでも取材した、ガソリン・蒸気エンジン博物館のトラクターが観光客を乗せた車を牽引していた。

近くまで迫るビジネス建築

10年ほど前は丘の上の花畑だった場所に、ビジネスやホテルの建物が立ち並び、一大インダストリアル・パークになった。

太平洋を見下ろす

昔からあるカールスバッドのビジネス街の向こうには太平洋が広がる。

 
   

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